折り紙ワークショップで「選ぶ力」を鍛える体験を提供しました。
このワークショップでは、ただ折るのではなく、色や配置を自由に決める楽しさを重視しました。
特に、公民館の利用者さんは「お手本通りに作る」ことが多かったため、「自分で選び、考える」ことをテーマにしました。
実際に参加者の方々がどのように試行錯誤し、工夫を重ねたのかを詳しくご紹介します。
折り紙を通じた学びの可能性を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読むとわかること
- 折り紙ワークショップで「選ぶ力」を育てる方法
- お手本通りではなく自由な発想を大切にする理由
- 失敗が新しいデザインにつながる過程
- 実際のワークショップの流れと参加者の反応
なぜ「選ぶ」をテーマにしたのか?
今回の折り紙ワークショップでは、「選ぶ力」を育てることを目的としました。
公民館の利用者さんの多くは、「みんなと同じが安心」と感じる傾向があり、折り紙の色や配置を決める際も、お手本通りに作る方がほとんどでした。
しかし、折り紙の魅力は、自由に色や形を選び、独自のデザインを生み出せることにあります。
そこで、「お手本通りではなく、自分で選び、考える楽しさを体験してもらいたい」という思いから、今回のワークショップを企画しました。
参加者には、色や配置を自由に決めてもらい、創造力を引き出すことを大切にしました。
このアプローチにより、「正解のない学びの場」が生まれ、折り紙を通じて自ら考える力を養う機会になったのです。
ワークショップの流れ
今回のワークショップでは、折り紙の基本技法である「ペーパーファン(蛇腹折り)」を使い、自由な発想で作品を作ることを目指しました。
まず、参加者にはこちらのサンプル作品をお見せしました。
この見本を参考にしながら、色や配置を自由に決めてもらい、個性あふれる作品を作成しました。
「全く同じものを作るのではなく、自分で選んで工夫してみる」ことを大切にしました。
① 折り紙を選ぶ
3色の中から好きな色を選んでもらいました。
「どの色にしよう?」と悩む時間こそが、選択する力を鍛える大切なプロセスです。
② ペーパーファンを作成
蛇腹折りを繰り返し、パーツを作ります。
この工程では、折り方の正確さが仕上がりを左右します。
しかし、あえて「多少のズレが個性につながる」ことを伝え、自由に挑戦してもらいました。
③ 細かいパーツを作る
中心部分にデコレーションを追加し、作品にアクセントをつけます。
この段階では、細部にこだわる楽しさを体験してもらいました。
④ 配置を決める
折ったパーツを色紙の上に自由にレイアウトします。
「どんなバランスがいいか?」と悩みながら配置を決めることで、デザイン感覚が養われました。
最後に接着して完成!それぞれが異なる、個性あふれる作品が仕上がりました。
うまくいかないことも学びになる
ワークショップでは、「思った通りに折れない!」という声があちこちから聞こえてきました。
特に、蛇腹折りがうまくできず、形が崩れてしまうことが多く、戸惑う参加者もいました。
しかし、この「うまくいかない体験」こそが、大切な学びなのです。
失敗から生まれる新しい発見
「きれいに折れなかった…」と落ち込んでいた参加者の作品を見てみると、フリルのような柔らかいデザインになっていました。
最初は「失敗」と思っていたものが、実は新しいアイデアにつながることもあります。
この経験を通じて、「うまくできなかった」ではなく、「新しいデザインを生み出せた」と考える力が養われました。
試行錯誤することの大切さ
ワークショップでは、最初の折り方がうまくいかなくても、何度も試すことを大切にしました。
試行錯誤する中で、折り方のコツをつかんだり、自分なりのアレンジを加えたりする人もいました。
「間違い」ではなく「新しいチャレンジ」と捉えることで、学びの幅が広がるのです。
配置の工夫 – 自分で選ぶ難しさと楽しさ
作品のパーツが完成した後、参加者が最も悩んでいたのが「どのように配置するか?」という点でした。
お手本がないからこそ、自分の感覚を頼りにデザインする楽しさがあります。
配置ひとつで印象が大きく変わる
同じパーツでも、並べ方を変えるだけで全く異なる雰囲気になります。
「この角度を少し変えると、より立体感が出ますよ」
「同じ色が固まらないように配置すると、バランスが良くなります」
ちょっとした工夫で、作品の完成度がぐっと上がることを体験してもらいました。
自分で決める難しさと向き合う
「正解がない」となると、かえって決めるのが難しいと感じる人もいました。
しかし、それこそが自分の考えを形にする力を育てる機会になります。
「どうしたらもっと良くなるか?」と考えることで、デザインの感覚が自然と鍛えられるのです。
自分の作品を創り上げる達成感
最後には、それぞれが個性あふれるレイアウトを完成させました。
「最初はどう配置すればいいかわからなかったけど、やってみたら楽しかった!」
そんな声が聞こえてきたことが、今回のワークショップの大きな収穫でした。
折り紙ワークショップで伝えたかったこと
今回のワークショップを通じて、伝えたかったことがいくつかあります。
それは、「選ぶことの大切さ」と「選ぶ難しさ」、そして「失敗が新しい発見につながる」という考え方です。
「自分で選ぶ」ことの価値
普段の生活の中で、「お手本通りにやる」ことは簡単です。
しかし、自分で決める経験は、考える力や創造力を育てます。
色や配置を決めるプロセスを通じて、「自分の選択に自信を持つ」ことの大切さを伝えました。
「失敗」を新しい視点で捉える
「うまくできなかった」と思ったことが、意外と素敵なデザインにつながることがあります。
今回も、「失敗した…」と落ち込んでいた参加者が、完成した作品を見て「これはこれで面白い!」と気づく場面がありました。
こうした経験が、チャレンジする力を育むのです。
「自分で作る」楽しさを実感
折り紙は単なる遊びではなく、創造力を育てるツールです。
「お手本通りではなく、自分のアイデアを形にする」ことの楽しさを、今回のワークショップで体験してもらえました。
「正解がないからこそ面白い!」という気づきを、今後も大切にしていきたいです。
まとめ
今回の折り紙ワークショップは、単に作品を作るだけでなく、「自分で選び、考え、工夫する場」になりました。
参加者が試行錯誤しながら創造力を発揮する姿がとても印象的でした。
最後に、このワークショップを通じて伝えたかったポイントを振り返ります。
この記事のまとめ
- 折り紙は「脳トレ」としても効果的
- 「正解のない学び」が創造力を育む
- 失敗も成功も大切な経験のひとつ
- 「自分で選ぶこと」が考える力を鍛える
折り紙ワークショップは、今後もさまざまな可能性を広げていけると感じました。
次回の講座でも、もっと自由な発想が生まれる場を作っていきたいと思います!